Windows10でWindows UpdateをしようとするとWindows Defender Antivirusのセキュリティインテリジェンス更新プログラム(KB2267602)が0%のままダウンロードが進まない現象についてです。
ちなみに、Windows Defenderのセキュリティインテリジェンス更新プログラムとは、ウイルス定義ファイルのことです。
原因
以下の原因が考えられます
他社製ウィルス対策ソフトが障害になっている
ノートン、カスペルスキー、Avastなどサードパーティ製のウィルス対策ソフトがWindows Defenderの更新プログラムを阻害している可能性があります。この場合は、ウィルス対策ソフトを無効にしましょう。
Windows Defender自身が障害になっている
他社製ウィルス対策ソフトがインストールされていない場合は、Windows Defender自信が障害になっている可能性があります。
「Windows Defender自身が障害！？そんな馬鹿な！」と思う方もいるでしょう。どういうことかというと…
改ざん防止機能が阻害している
重要なセキュリティ機能は、変更できないよう守られており、この仕組みが邪魔をしている場合があります。
その場合は、一時的に改ざん防止の設定を無効にしてダウンロードを再試行すると成功します。改ざん防止の設定を無効にする手順は以下の通りです。
１．スタート>⚙設定＞更新とセキュリティ＞(左列の)Windowsセキュリティ＞(保護の領域の下)ウィルスと驚異の防止
２．(ウイルスと驚異の防止の設定の下)設定の管理
３．改ざん防止をオフにする
自動アップデートが競合している
Windows Defenderの更新プログラムは、Windows Updateでダウンロードできますが、Windows Defender自身が自動でアップデートをしている場合があり、それと競合しているかもしれません。
この場合、しばらく数時間～１、２日ほど開けてリトライすると成功することがあります。
また、コマンドプロンプトを管理者として実行し、以下の手順で手動更新が可能です。
cd %ProgramFiles%Windows Defender MpCmdRun.exe -removedefinitions -dynamicsignatures MpCmdRun.exe -SignatureUpdate[参考]https://www.microsoft.com/en-us/wdsi/defenderupdates
ただし、以下のエラーが発生する場合は前述の改ざん防止を一時的にオフにする必要があります。
C:Program FilesWindows Defender>MpCmdRun.exe -removedefinitions -dynamicsignatures Service Version: 4.18.1911.3 Engine Version: 1.1.16900.4 AntiSpyware Signature Version: 1.313.1638.0 AntiVirus Signature Version: 1.313.1638.0 Starting Dynamic Signature removal.Failed! Error 0x80070005 Service Version: 4.18.1911.3 Engine Version: 1.1.16900.4 AntiSpyware Signature Version: 1.313.1638.0 AntiVirus Signature Version: 1.313.1638.0 CmdTool: Failed with hr = 0x80070005. Check C:Usersユーザ名AppDataLocalTempMpCmdRun.log for more information
対処後について
Windows Update履歴を見ると、以下の通り失敗のまま履歴が残ってしまいますが、現在のバージョン番号が同じ、もしくは高ければ問題ありません。
| Windows Defender Antivirusのセキュリティ インテリジェンス更新プログラム – KB2267602 (バージョン 1.313.1929.0 ) 2020/04/20 にインストールに失敗しました – 0x80d02002 |
赤の下線部のほうが新しいので問題なし
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